今年のひだまりのいえは「新高根(女性棟)」と「二宮(男性棟)」の2ホームを同時にオープンするという勝負に出ました。今年の4月でした。結果は女性棟の入居者に苦戦しています。男性棟はわりとすぐにほぼ埋まりました。新高根は立地も悪くないのですがどうしてなかなかケースが来ないのでしょうか。
自立援助ホーム(児相案件の未成年者向け施設)を合わせると7つのホームになりました。
私の自己採点は65点くらいです。2箇所を同時にオープンするとなると世話人さんの採用もドン!と行うことになるのですが、初めは求人の反響もよくていい感じだと思っていたのですが、オープン当初の定着率は私が思っていたほどではありませんでした。(現在は落ち着いています)客観的に見てひだまりのいえの世話人さん採用の敷居はわりと高いと思うのです。「他のGHなら務まる気がする」と思われる方がときどきいらっしゃいます。もしくは創業当初のひだまりのいえならしばらく辞めないでいるのではないかと言いかえることもできます。
(ずいぶん上から目線だな)と受け取る方もいらっしゃると思うのですが、ひだまりのいえのよいところは世話人さんへの裁量がほかのGHよりも大きいのです。正社員は社長を含めても3人しかおらず、そして社長が現場に来ることはほとんどありません。私ともう一人のサビ管でオペレーションをしているわけですが、7つのホームの業務連絡等においては、世話人リーダーという役職の人の存在が重要で、その下の各世話人さんについても積極的な情報のやりとりが求められます。具体的に言うとチャットアプリによる様々な連絡をする能力、簡潔に相手に用件を伝える日本語力が求められます。これは主婦歴の長い世話人さんの中で苦手な人がいらっしゃるのです。
乱暴な表現をすれば「日本語に不自由のない人ならばよい」わけでして、かつては中国人の生活支援員もいました。この人は業務において日本語に不自由はなかったです。記録は英語でもよいという他の施設ではおそらくないであろう自由さもありフィリピン人の奥さんが在籍していた時もありました。ナイジェリア人もいました。
振り返って思うのは、どこの国の出身であれ母国語の能力が大事だなと感じた次第です。国語力は私達の仕事スキルの中軸になります。
ひだまりのいえに定着できなかった世話人さん(1〜2回で去っていかれた方)は、例えば、市役所からの文書を読解することに引っかかるとか、ハローワークの職員の説明が頭に入っていかないといった方がおられました。日本人の5人に1人が、役所からの案内の文書を理解できないという統計があるそうです。無資格でもできる世話人さんの業務ですが、少なくともその5人の中の4人には入っていてほしいところです。年末にシビアな話をしちゃったな。
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