物価が高くなりました。対して我々の給与はなかなか上がっていきません。皆さんお元気でしょうか。先週は求人媒体の制作をやってみました。(これまでは社長の仕事でした。)インターネット時代になり、フリースペースの広告表現が事実上なくなってしまうと、訴求は募集内容がすべてになってきます。要するに文字のデータです。仕事を紹介するにあたりキャッチフレーズは重要ですが、結局、給与金額、残業のあるなし、仕事のラクさ、みたいなことを訴求することになります。同業他社の原稿を見ても似たようなものです。
求職者はまず、時給もしくは日給をチェックすることでしょう。少し前のブログで「ユニクロの時給をチェックしてみたら1400円だった」件を書きました。うちはまだまだ遠いのですが、時給1400円の仕事ってけっこうキツいと思うのです。
同じ「世話人」の求人で時給1000円もあれば時給1400円もある。施設は障害者向けグループホームであることには違いはない。求職者が求人票を見た時に「時給1400円の会社は太っ腹だな。よし、これで決まりだ!」となりますかね。世の中の価格って必ず理由があって経営者の気分で決めているわけではありません。私が求職者だったら高すぎる募集内容は逆に警戒します。「何かあるのでは?」と考えます。何かあるのですよ。
私が求人広告の制作を飯の種にしていた時代は、求人広告も商品広告のような自由さがありました。紙媒体ですから、写真やイラストでの表現、要するに電車の中吊り広告みたいな自由な表現を求人広告で行なうことができました。クリエイターの醍醐味は、募集内容(データ)だけをみると給与が安かったり、仕事がキツそうで、問い合わせがなかなか来ない求人についての広告効果を上げた時です。「おかげでいい人が採用できました」とクライアントに感謝されるのが一番のやりがいでした。データはよくないがよい効果を上げる求人広告は、会社の社風、仕事の醍醐味、そこで働けば身につけられるスキルなどがうまく広告表現された広告でした。今の時代と異なり反響数がそのまま実績だったので、優れた表現の広告をクリエイターが作り、小さな会社なのに反響が大きすぎて人事担当者がうれしい悲鳴を上げることもたまにはあったのです。現在は、ターゲットをピンポイントに絞ったマーケティングをどの人材紹介会社もしている様子で、いかに効果的に採用するかタイパも重要みたいですね。
求人の応募が来ればまず始めに私が面接をするのですが、一つ、愚痴を言わせてください。面接の際にこのホームページをまったく閲覧せずにやってくる方がけっこういらっしゃるのです。自分が勤めようとするかもしれない会社のHPを確認しなくて怖くないのかな、どんな会社なのか情報を取りに行こうとしないのはなぜなのだろうかと不思議です。まあ不思議なことはこの仕事をしているといろいろとありますから、細かく気にしていたらキリがありませんが。
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