MXテレビの『未来企業』という番組でひだまりのいえが紹介されてから月日が経ちました。
12分程度の動画を作るのに、撮影は2日に渡り5〜6時間はビデオを回していました。(調整役の私も骨が折れました)
出来上がった番組は、ひだまりのいえの全体像を満遍なくなぞるかんじで、番組を観た部外者からは「どんなことをやっているのかだいたいわかった」との感想をもらえてまあよかったのですが、ボツになった企画でよいものがあったのですよ。どうして全面カットなのかなと残念だったのですが、それは『谷本さんと荻野との出会い』と『ひだまりのいえの理念や特徴』についてです。
今回は、ひだまりのいえの特徴の一つである「社内の業務において電話を使わない」件について述べようと思います。社長の谷本と管理者の荻野が対面をすることはほとんどありません。1年に3~4回ほどでしょうか。どこかで昼ごはんを食べたり、居酒屋で飲み食いをして終わってしまいます。PCすら出すことはないです。こんな福祉施設はありましょうか。私は話したい案件はいくつか抱えていますが、食べるほうへの関心が7割くらいになります。
初期の頃のサビ管が「(谷本さんは)こちらが電話をかけても出てくれない」とボヤいていたのを聞いていたので、私は急を要する時以外には電話はしないことにしました。電話がお嫌いなのだろう」と判断しました。私も電話は好きではありません。ちょうどよかったかんじです。
アベマプライムで『電話って必要?』というテーマの動画があり興味をもって観ました。
例によってひろゆき氏は大の電話嫌い、佐々木俊尚さんも仕事ではすべてチャットで行っていて電話をまったく使用しません。司会進行の平石アナによればテレビ制作では内部でも電話をバンバン使っているそうです。
ひろゆき氏の論調はいつもこうです。「電話は突然やってきて相手の時間を奪う。相手は自分の感情を押しつけたいだけなのである。特に会社における上司から部下への電話は感情の押しつけである。仕事のできない上司ほど電話をする。」
またひろゆき氏はチャットの効能として「文章に書く行為は一度、自分の考えていることをまとめる必要がある。自分を整理することにもなる。会社における業務で電話でないとならない用件などほとんどない。メールならば同時に複数の案件に対応できるがそこで電話を受けると、電話をかけた人一人にタスクが占領される。これは効率的でない。」また、テキストに残すということは仕事の基本で「いった、いわない」の不毛な議論はここでは起こりえません。電話不要論者(ホリエモン等)は必ずこの点に言及します。
「やはり電話は必要!」派の言い分は、「電話は相手の感情がわかる。電話は突然はじまるので嘘もつきにくく本音がわかりやすい。とにかく電話をかけてしまえばすぐにその場で解決することも多い。」ひろゆき氏「それが相手の都合を横取りしているんすよw」
私の意見を述べましょう。「基本、メールで足りるが、私の業界においてはメール(文章表現)で意を伝えることが苦手な人が多い。また電話を相手にかけて己の感情を吐露することも大切である。なので、人は時には相手の言葉にもならない感情を受け止めてあげるくらいの度量を持つべきなのである。また電話でふわっとしたことを言って言質がはっきりしない相手にはこちらも強い責任感を持たずにふんわりとお返しすればよい。責任逃れをすればよい。」
メッセージだけのやりとりだと本心がわからないこともあります。私は相手の感情が知りたい時には相手に会うことにしています。ですから、足繁く各ホームを回って世話人さんと対面することになるのです。(※足繁かない人もいる)
私は社内では通話をしませんが、行政や他の福祉連携機関とは電話でのやりとりになります。95%電話です。これは仕方ありませんね。役所との電話はどうしようもないですな。
他の同業者とのやりとりは、チャットアプリに移行できないでしょうか。あと何年か経ったらそうなるか。Slack、Teams、LineWorks等なんでもよいですよ私は。どんどんZOOMで打ち合わせをしましょうよ。情報の原本は郵送しましょう。それはわかります。郵便局が絶対です。
(※ご利用者のみなさん、この文を気にせず、用事があれば電話してください!)
ウチはちょっとヘンなんです。
この記事へのコメントはありません。