ひだまりBlog

知的障がい者の金銭トラブルと、ネットの情報と、とりまく大人たちについて

知的障がい者の金銭管理について考えていました。知的障がいの人が陥りやすいお金のトラブルについて、ネットサーフで岩手県のデータを拾いました。すると「浪費一般57.2%、お金の貸し借り20.4%、携帯電話の契約8.4%、多重債務5.2%、有料サイト4.0%」とのことでした。

(※以下、昔ばなしをします。現在のひだまりのいえではないことです。)

ひだまりのいえでも未成年者の金銭や物品をめぐるトラブルは何度かありました。まず金銭管理の問題児をA君としましょう。彼はスマホで様々なサイトをめぐる毎日で「モニター商品が当たります」なんていうページに申し込みをするのが好きです。ウェブを見れば、「工事いらずのWIFIルーターが今ならこの金額で!」「自転車を譲ります!但し配送はご自身でどうぞ」「かならず儲かるネットワークビジネス」と、好奇心旺盛で人懐っこいA君はどんどんアクセスして資料請求したり、ジモティーの出品者と積極的に会いに行きます。

A君の行動規範は得するために動くのです。

そして大人たちもA君に近づいてきます。「俺は携帯電話ネットワークビジネスの代理店をやっているんだ。A君も入らないか?友人を連れてくれば必ず儲かるぞ」。A君は代理店Kさんに払うためのお金をB君に借りました。「必ず返すから!Kさんと一緒なら必ず儲かるよ!」あとでお金は入ってくると見越して、A君は高価なプロテインの定期購入を申し込みました。そのほか、A君はネットで目にして銀行振込で商品が先に届くものならクリックします。

「うちの飲食店で働かないか?タバコ銭くらいにはなるだろ」ヘヴィスモーカーのA君の小遣い銭を心配して、アニキのような職員が声をかけてくれました。お店で数時間のお手伝いをした帰りには優しい職員の奥さんがお駄賃とともにお店の残り物を渡してくれます。

A君の懐は(友人から借りたお金、大人の声かけによる怪しいビジネスにまつわるお金、ネットで購入した商品の銀行振込の用紙、自分のスマホ代の請求書)で膨れ上がり、収支としてどうなっているのかわかりません。ほぼ借りたお金なのですが、A 君はそのお金を返す気はないのです。パチンコをしに行きます。

B君はとんだ被害者です。さらにC君はA君に自分がネットで買っていらなくなった商品を売りつけられました。A君は悠然としています。彼の身近な大人のKさんはA君の味方ですから。ひだまりのいえに出入りしている人が後ろ盾になっているのでした。これではB君もC君も泣き寝入りするばかりですね。

金銭管理でトラブルを起こし続けたA君の背景には、彼の浪費だけでなく、浪費癖を諌めるのではなく逆に支援してしまう大人がいたのでした。まったくひどい話です。

友人間のお金の貸し借りを容易に行うのは軽度知的障がい者の傾向でしょうか。友情を重んじる彼らはお金の無心を断りづらいのです。B君は「あいつに5万円も貸したのに返って来ない!」といっていましたが、しばらくするとさらにお金を貸しているようでした。A君のエピソードは先に述べた金銭管理トラブル調査票の項目にいくつも引っかかってきます。モニター商法、マルチ商法…、と知的障がい者に近づく大人は優しくて面倒見の良い人達です。当然、彼らは懐きます。ひだまりのいえにおける金銭管理トラブルを一掃したサビ管の私は今もって優しくない人で、彼らにいろいろ用立てていたKさんは現在でもいい人で通っていて私は悲しいかぎりです(笑)

(※事実に基づき改変しています)

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