以前にもこのブログで紹介した『こころのナース夜野さん』の第4巻では障害者グループホームへの調整をテーマとした話が展開されていました。この漫画は副読本としてとても勉強になります。私達、グループホームで向かえる側(世話人)は、ご利用者さまがどのような経緯で入所に至ったのか想像するのはなかなかに難しいのです。精神科病棟からのコーディネートについて、私達が病棟内に入っていくことはあまりありません。サビ管くらいだと思います。
一人の利用者が入院から退院(地域)へと決定されていくまでには細やかなケアがあり、カンファレンスで本人含めて何度か話し合いが行われて、地域移行支援サービスやグループホームへの体験入所等で練習を経て、ようやく入所へと至ります。『4巻』では病院の視点から調整されていく模様がわかりやすく描かれています。千葉病院さんが取材協力をされていました。ひだまりのいえにも千葉病院から入所された方がいらっしゃいます。
世話人さんにはこの巻をぜひとも読んでほしいですね。ケースというものは繋がっているのです。ご本人にとっては長い歴史を経てようやくグループホームまで降りて来てこられたのです。そのあたりを想像しながら接遇すると、少し意識が変わってくるかもしれません。
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