ひだまりBlog

リーダーだけが超ポジティブな件

私は今、海外で充電中です。年末年始も休めず、なんやかんやと3月になってようやく5日連続の休みをとりました。私にとってアジアのリゾートでボケっと過ごすのはリハビリというか「入院」に等しいものでして、ホテルは病棟みたいなものです。

休暇の前日の夕方に、ギリで床屋にも行けました。ハゲ頭で毛が伸びると悲惨なのです。

いつもの駅の近くの床屋で髪を刈っていると、隣の座椅子の店長(経営者)がお客さんとこんな話をしていました。

(後輩のお店で、席を一つ借りる予定だ、一月10万円で。理美容に明るい不動産屋さんは相場をよく知っていて、理髪店とは席がいくつあるかが賃料に表れる。後輩からは席だけを借りてタオル、シャンプーその他の消耗品は自分でやる。)とざっとこんな話。

店長がわざわざ、後輩のお店に出向いて、お金を払って店内で間借りするとはどういうことだ。ここから離れた場所に店長のファンがたくさんいて、彼らの地域まで出張することにするのか?なんだかよくわかりません。お店は流行っていて、電話で予約するのですが毎日だいたい埋まっているのです。

整髪が終わって会計しようとすると、3月いっぱいでこのお店は閉店との張り紙がありました。どういうことだ。間違いなく黒字経営のはずだぞ。

私を担当してくれているお兄さんによると、これまで店長、お兄さん、年配のおばさんの3人で営業していたが、年配のおばさんは退職したとのこと。人手不足で切り盛りできずに閉店されるそうです。

(ううん?)

そう聞いても何か解せない。おばさんの代わりが決まるまで2人でやればよいだけなのに。私の髪を切ってくれていた若手のお兄さんも3月15日で辞めるとのこと。

(次はどこへいっちゃうの?)喉元から声が出かかって止めました。もしや店長は知らないのか。つい先日まで3人でトリオ編成のジャズバンドみたいなチームワークで切り盛りしてきていたと思われていたお店は、実は人間関係がグチャグチャだったのか。店長は40歳くらいの青年です。店は15年くらい続いていました。若い兄さんまで離脱して店長1人になると、さすがにどんなに根性があろうが、お店の家賃を支払うことが苦しくなりそうなのか。

店長と、物静かなお兄さんの関係性はどうだったのだろう。店長は自分より世代がうんと上のおっさんたちと仲が良く、いっしょにゴルフにいってたみたい。草野球チームにも入っていた。地域のちょっとした顔役であった。経営者としてオラオラな面もあったであろう。彼の脇を固めていたのがおとなしいお兄さん。いつもやさしく笑っているタイプ。

「後輩のお店の席を1ヶ月10万円で借りて、その枠を自分の顧客で予約を埋めていくスタイル」(お店内店舗)

この業界こんなことできるのかな。通常なら、後輩のお店に従業員として入職して、自分の指名客であろうがお店に振り分けて1から再スタートするのが普通ではないか。店長は後輩が慕ってくれてありがたいといっているが、それは店長の感想ですよね。おみせにとっては大きな目の上のたんこぶかもしれんぞ。

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