ネットの時代になり、有名人の幅が広がりました。テレビ媒体のみが有名人を生み出すのではなく、SNSのインフルエンサーなる人達が現れて、彼らの動向をウォッチするファンが現れました。それはとても細分化されていて小規模なものは数人からあるのかもしれません。
私は旅系のYouTube番組が好きで、数人のチャンネルを登録しています。スーツという人は100万人以上の登録者を誇るようですが、私がもっとも贔屓にしているのは「どこにでも行くドスコイ」というチャンネルです。この人は地図を眺めていて、「こんな場所、日本人は誰も行きそうにないよな」という場所に出かけていきます。例えば(インパール。)地図上のここは領土としてはインドですが住んでいる人たちの風貌はやっぱりインド系なのか、それともアジア人っぽいのか。私は興味をそそられました。またタイの西側、アンダマン諸島の島々、例の北センチネル島のすぐそばもインドなのですが、人々はインド系の風貌なのかそれともマレーシアっぽいのかとか、気になりますよね?
日韓の政治的に微妙な鬱陵島に出かけてみたら(竹島の直ぐ側)島民が日本人にとてもフレンドリーだった。また中華においては大陸側の馬祖という土地はなぜか中華人民共和国でなく中華民国なのです。共産党と国民党の内戦の激戦地で蒋介石はこのあたりで頑張って共産党に渡さなかったのです。そのまま時代に取り残されたように中華民国のままで現在にいたります。住人の台湾への複雑な感情も興味深いです。(台湾人という帰属意識もない)というか金門島以外に、大陸側に中華民国があることを知りませんでした。
ドスコイさんは観光には興味がなく、道路、建築物、電車・バスなどに異様な興味を持っています。彼のパーソナリティはとても変わっていて、己のジェンダーが男なのか女なのか時々よくわからなくなるそうです。ナレーションも独特で「世界ウルルン滞在記」の下條アトムさんにもちょっと似ています。
ドスコイさんの独特なパーソナリティには「ADHDで普通の仕事が務まらなかった」という側面があります。ミスが多すぎて首になってしまうそうなのです。語学はもともとお好きで英語は日常会話くらい不自由なくできるし、中国語、韓国語も読めるし人々のコミュニケーション可能なくらいできます。撮影、編集の能力はかなり上手です。本人曰く、YouTubeをやりだしてようやく一般の同年齢の人くらいの収入を得られるようになったとのこと。ドスコイさんは40歳です。こんな人を発見すると私自身にもとても励みになるのです。能力に凸凹があっても、なにか一つちょっぴり他人より抜きん出るものがあればそれで飯を食っていける。それでいいじゃないか!
これはひだまりのいえのご利用者さま全員にも声を大にして言いたいメッセージなのです。
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