千葉市みつわ台にある「千葉家」という家系ラーメンの店が突如「閉店します」というツイートをして、ラーメンヲタク界隈がざわつきました。私はネットニュースに取り上げられていて知ったのですが、県内有数の有名店でいつもお昼どきは行列ができるお店。夫婦で切り盛りしていましたが、毎日の仕込みの大変さ、券売機もなく、奥さんがすべての客の、麺の好み「堅め」「濃いめ」のような注文を耳で聞いてオーダーを受け取るアナログなスタイル、おそらく一日、15時間くらい労働して夜遅く、朝早いという過酷な仕事ぶりに耐えきれなくなった様子です。すべてに手を抜かずにやってきたからこそその品質が保てたわけで、少しでも手を抜けばお客さんにはわかります。品質を落とすこともできない。とはいっても夫婦も歳をとってきた。(もう、できない)との悲鳴にも似たものだったのかもしれません。
数日後に「正社員を採用します」というツイートがされた様子でお店は継続されそうです。
ひとまず安心ですが、ネット上では「券売機を導入したらどうか」「新たなスタッフはプレッシャーがかかるんじゃないか」「お昼だけにすればよい」「食数をもっと限定すればよい」などお店をいたわる書き込みが多く見られました。
経営って難しいものですね。
私は、グループホーム近隣のラーメン屋さんに行くことがありますが、私が行く店は「家系」でもなく「博多ラーメン」でもない、昭和スタイルのなんの変哲もない嗜好のお店です。ラーメン、餃子、どちらもお店ですべて作っていて、セントラルキッチン、業者用スープのかんじはまったくありません。ただ丁寧に仕込み、50年以上前から変わらないよくある味を提供しているだけなのですが、「こういうのでいいんだよ」と孤独のグルメみたいに呟きたくなります。この手のお店は地域で定着すると潰れないものです。意識高い系のラーメンは得てして流行に左右されやすい。だから時代の変化とともに少しずつ味を変えて行かねばいけない。博多ラーメンの有名店「一風堂」も味を少しずつお客さんに気づかれない程度に変えているそうです。タバコも実はちょっとずつ味を変えているそうですね。企業努力の一言に尽きますが、私は「こういうのでいいんだよ」のグループホーム運営をしたいです。
流行に左右されず、軸足がぶれないスタイルが結局長続きするんじゃないかな。
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